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好き好きフィノッキ

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日本に住むことになったら、食べたくて食べたくてしかたなくなるだろうなあって思う野菜がフェンネルとアーティチョーク。
アーティチョークは次回に回して、今回はこのフェンネルのお話し。

イタリア語ではfinocchioフィノッキオ(複数ではfinocchiフィノッキ)と呼ばれ、日本名は茴香(ういきょう)、薬用によく使われるようです。あとはもっぱらフェンネルシードとか、魚料理のハーブとして知られているようですが、でもやっぱり根っこの白い部分を食べるのがおいしい!

いきなり雑学ですが、フィノッキには♂(マスキオ)と♀(フェンミナ)があって、♂は丸い形をしていて生食むき。♀はちょっと平べったい形をしていて、加熱して食べるのにいいといわれている。(ということで、写真のは丸々太った♂ですね)
初めてこの話しを聞いたとき、そうか、オトコは生か……と、妙に納得したものです。(←なんで???)
ちなみにイタリアでは男を指して「フィノッキオ」というと、「おかま」のコト。♂と♀両方あるからかな。

フィレンツェにいたときは、もっぱらフィレンツェ風ピンツィモニオが主流で、小さい器にオリーブオイルを入れて、塩とたっぷりのコショウを混ぜ、それに食べやすい大きさに切ったフィノッキをつけてボリボリ食べてました。
よくごはんをごちそうになったお宅には、ピンツィモニア用のかわいいマヨルカ焼きのおちょこみたいな器がいっぱいあったっけ。

それからカタンザーロに暮らすようになって、ゆでて食べるのもおいしいことを義母に教わり目からウロコ。時間をかけて、けっこうしっかりゆでます。ゆでたら塩、オリーブオイル、好みでバルサミコをかけて、いただきます。

義母はよく、オイル漬けの野菜をつくるときに、野生のフィノッキの葉が必要だといって、義父に採りに行かせてました。カラブリアでは夏、ちょっと山道に入ると、背の高い野生のフィノッキが生えてたもんです。
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そして、最近の我が家のヒットが、フィノッキと黒オリーブとオレンジのサラダ!(これってシチリア料理かな?)友人宅で出されたもので、気に入ったものはすぐにマネちゃう私たち夫婦、我が家の定番サラダになっています。黒こしょうもよく合います。

それから、これは意外と知られていないんですが、フィノッキはシンプルなグリルもおいしいんですよ。いちばん外側の皮はまるっこくて焼きづらいので半分くらいに切り、フライパンでこんがり焼きます。
私は少し固さを残すのが好き、これも塩、オリーブオイル、好みでバルサミコをかけて、めしあがれ。りっぱなコントルノ(つけあわせ)になります。
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フィノッキは、独特の清涼感があって、食べ過ぎた後にも胃がすっきり。でもそのおかげで、ワイン好きの友人は「ワインの味がわからなくなるからあまり食べない」といってました。
確かにそうだけど、私たちもワイン大好きだけど、我が家じゃたいしたワイン飲まないから、ま、いいやね。

ちなみに日本では、岡山とかで栽培しているそうな。こんなサイト見つけました。フィノッキは、香りが強いせいか、ムシも寄り付かず(?)無農薬で育つそうです。
すごいじゃん!まさに救世主的お野菜!

近年はイタリア料理もしっかり定着してるし、もっともっとがんばって栽培して、日本中に広めてくださ〜い。応援します!

オマケのイラスト♡
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『SALONE』
by natsuki-suzuki | 2011-03-03 02:45 | 毎日